現代美術と育児
昨日の業務終了後、21世紀美術館に立ち寄った。
息子が生まれてから、現代美術に触れたのは初めてかもしれない。それ以前は、ちょこちょこ美術館にも行ってたんだけど。
久しぶりに現代美術に触れると、やっぱり時間がかかることがわかる。
ぱっと見ても、よくわからない。
じっくり見て、作品と対話しながら自分なりの解釈を広げていく。解釈といっても、論理的な説明みたいなものではなくて…、
何を表現してるのか?自分はどう感じているのか?なぜ、そう感じるかのか?などど、自分に問いかけ、答えていくみたいな感じ。
そのやりとりが終わって、次の作品に行こうとするときに、立ち止まって作品を見返したりする。
だから、時間がかかる。
でも、そのプロセスを経ていくと、自分の足音に気づくようになる。
心が落ち着いて、感覚が鋭くなってくるんだと思う。そして、また、作品が見えてくる。
育児って、こんな感じではないんですよね。
ゴッホのひまわりを見る時のように、ぱっと感じた印象で理解したつもりになり、判断する。眠いから泣いてるんだな、とか。
子どもを現代美術のように、よくわからないものとして捉え、よく見て、対話することで、違う側面からも子どもが見えるになり、自分の接し方も変えていける。
まぁ、子どもは勝手に動くし、待ってくれないので、心を落ち着けることは難しいし、そんな暇も作りにくいんだけど。
ただ、少しは心がけたいと思いました。